冒頭画像:焼き魚と野菜を盛り付けた食卓(イメージ)
焼き物の道具は、加熱する器、食材を返す道具、熱い器を持つ道具で役割が分かれます。どれか一つを多機能にするより、手持ちの調理器具で足りない役目を見つけると、買い足すものを絞りやすくなります。
今回は、ノースティックの魚焼きグリルトレイ、プログレッシブのデュアルスパチュラ、ユーロキッチンのシリコンミトンを紹介します。構造と寸法、手入れ、使用条件から、3ブランドの特徴を確かめる特集です。
「焼く・返す・持つ」で、必要な道具を分ける
グリルトレイは食材をのせる器、スパチュラは食材を扱う道具、ミトンは熱い器を持つための道具です。用途を分けると、同じ道具を重ねて買わずに済みます。
グリルの網にそのまま食材をのせるか、トレイを使うか。焼いている途中で返すのか、焼き上がってから器へ移すのか。最後に持つのは、フライパンの柄なのか、トレイの縁なのか。この順番で、自分の台所に必要な役目を確かめてください。
下の温度は当店の仕様表に載っている耐熱温度です。耐熱の条件は商品ごとに異なります。熱い器へ触れ続けられる時間や、すべての加熱機器への適合まで示した値ではないため、それぞれの取扱条件を確認します。
| 商品 | 役割と素材 | 当店掲載寸法 | 耐熱表記 |
|---|---|---|---|
| ノースティック 魚焼きグリルトレイ 1.5L | 食材をのせる/グラスファイバー入りふっ素樹脂・スチール | 外寸18.8×28.8×3.8cm | 260℃ |
| プログレッシブ デュアルスパチュラ 小 | 食材を扱う/シリコーン・ナイロン | 247×70×14mm | 200℃ |
| ユーロキッチン シリコンミトン | 器を持つ/シリコン樹脂・綿 | 25×185×275mm | 220℃ |
食材と加熱機器に合わせて、必要な道具だけを選びます。グリルトレイの260℃を、スパチュラやミトンにも当てはめないことが出発点です。すでに同じ役目の道具を持っているなら、不足している一つから選べます。
ノースティック:柔らかいシートを、食材をのせる器に
ノースティックの魚焼きグリルトレイは、ふっ素樹脂のシートでできた調理用トレイです。柔らかい素材を器の形にし、洗って繰り返し使う構造が特徴です。
ノースティック 魚焼きグリルトレイ 1.5Lの材質は、グラスファイバー入りのふっ素樹脂と、ニッケルクロムめっきのスチール。当店では重量92g、容量約1,500mlと案内しています。金属製の厚い天板とは素材の作りが違うため、柔らかいシート製の器を探している人に向く候補です。
買う前には、器が入るかを先に確認します。外寸は18.8×28.8×3.8cm、内寸は18×28×3cm。当店が示す使用可能な庫内の目安は、入口幅19cm以上、網の奥行29cm以上、網からの高さ4cm以上です。容量だけで選ばず、入口と網の寸法、上側の余裕をそれぞれ見てください。
ガスコンロ用グリルやIHクッキングヒーターに付属するグリル、オーブン、オーブントースターなどが用途に挙げられています。ただしコンロや炭火への直置きはできません。IHの天面で使う器でもなく、グリル内で炎が直接当たる機種も使用対象から外れます。国内販売元が避けるよう指定しているのは、空焚きと長時間の調理です。
洗浄は、国内販売元が柔らかいスポンジと食器用洗剤を案内しています。鋭い道具や研磨するものを使わず、洗ったあとは乾燥させて保管。金属へらや包丁を当てることも避けます。「こびり付きにくい」という商品説明を、手入れが不要という意味には広げないでください。
プログレッシブ:シリコーンとナイロンを組み合わせたフライ返し
デュアルスパチュラは、シリコーンのへらとナイロンのターナーを組み合わせた道具です。食材を扱う部分の素材を一種類にせず、二つの性質を使う構成になっています。
当店と国内販売元の材質表は、シリコーン・ナイロンと記載しています。シリコーンのへらとナイロンのターナーが一つになっているため、全面が同じ素材のへらを選ぶときとは違い、どの部分を食材に当てるかを考えられる構造が選ぶ理由になります。
プログレッシブ デュアルスパチュラ 小の寸法は247×70×14mm、重量は48g。国内販売元ではシリコン部の長さ84mm、幅27mmも掲載しています。手持ちのフライパンやトレイの幅と見比べ、ヘッドを動かす余地があるかを判断するための数値です。小という呼び名だけで扱いやすさを決めず、へらの幅も確認すると選びやすくなります。
耐熱表記は200℃です。トレイの260℃とは異なり、高温の調理器具の上へ置いたままにする使い方を前提にはできません。材質がシリコーンを含むことだけで、熱源への接触や食洗機への対応を判断しないでください。食洗機での洗浄可否は今回照合した仕様では確定できないため、購入前に商品ページから確認する事項として残します。
食材の大きさと重量、調理器具の表面に合わせて選ぶ道具です。柔らかさや操作感の判断には実物の確認が必要となります。実物での操作感や耐久性を試した評価は行っていません。
ユーロキッチン:外側のシリコンと、外せる綿のインナー
シリコンミトンは、シリコン樹脂のカバーと綿の手袋を組み合わせた鍋つかみです。インナーを外して洗える構造が、器を持つ道具を手入れする場面につながります。
ユーロキッチン シリコンミトン スモーキーピンク×ホワイトは、カバーと綿のインナー、両方の素材を確認して選べます。当店では、材質をシリコン樹脂・綿、寸法を25×185×275mm、重量を200gと掲載しています。布だけの鍋つかみを使っている場合は、カバーとインナーを組み合わせる作りが比較のポイントです。
綿の部分を別に洗うときは、インナーを取り外せる構造が役立ちます。一方、今回確認した案内には食洗機や洗濯機、乾燥機への対応まで書かれていません。取り外して洗えることを、自動で洗う機器すべてに対応する意味には読み替えないようにします。
耐熱表記は220℃。国内販売元は火へ近づけないよう注意し、特にガスレンジでの使用を挙げています。熱い器を持つ道具という用途と、炎へ近づけてよいかは別の条件です。220℃という値から、触れていられる時間や重い器の保持能力を判断することもできません。
手の入り方と、持つ器の縁や柄との組み合わせも確認したい点です。寸法だけで握りやすさや滑りにくさは確定しません。手持ちの鍋つかみで役目を果たせているなら、インナーを外せる構造が必要かどうかを、買い足す前に考えてください。
買う前に確認するのは、庫内・食材・手の三つ
トレイは庫内に入るか、スパチュラは食材を扱う大きさか、ミトンは持つ器と手に合うか。三つの役割を別々に確かめると、商品名の印象だけで選ばずに済みます。
まずは、すでに持っている道具のどこで困っているかを一つ決めます。グリルの器を変えたいのか、食材を返す道具が必要なのか、熱い器を取り出す準備を整えたいのか。必要な役目が違えば、追加する商品も変わります。
洗う条件も、素材ごとに確認してください。フライパン本体の手入れについては、フライパンの素材別の洗い方をまとめた記事もあります。道具の取扱説明と器の条件をそろえて、使ったあとに手入れできる組み合わせを選んでください。
価格と現在の販売状況は、下の商品カードと各商品ページで確認できます。3点をまとめてそろえる必要はなく、台所で不足している役目から一つずつ選ぶ特集です。
仕様は当店商品ページと、ユーロキッチンKASAIの同型番の商品案内を照合しました(10月6日閲覧)。参照した商品案内:グリルトレイ、デュアルスパチュラ、シリコンミトン。ここでは使用試験を行わず、掲載仕様を確認して紹介しています。



